世界と比較する日本の英語力
2022.1.31
世界と比べて日本の英語能力はどれくらい?
学生の頃、英語の勉強を頑張ってきたという方もたくさんいると思います。
日本でもグローバル化という言葉が、色々なシーンで使われることが多くなりました。
日本も世界と肩を並べてがんばっているんだろうな・・・いいえ、残念なお知らせです。
日本の英語能力世界ランキングは・・・78位!アジアランキングにおいても・・・13位!
国際教育事業のリーディングカンパニーであるイー・エフ・エデュケーション・ファーストが発表した、2021年版「EF EPI 英語能力指数」によると、日本の英語能力指数ランキングは世界78位(112カ国中)、アジア13位(24カ国中)という結果でした。
日本のこの結果は、果たして良いと言えるのでしょうか…
英語能力アジア1位はどこの国?
堂々のアジア1位となったのはEF EPI スコア 635、シンガポールです!
日本のスコアは468とは大きく差が開いており、シンガポールのレベルは「非常に高い」、日本は「低い」と評価がでています。
同じアジア諸国内で、この評価の差はどのようなものなのでしょうか。
他国にあって、日本にないものとはなんなのでしょうか。
EF EPI スコアシステムによる評価基準は非常に高い~非常に低いまで5段階に分かれます能力レベルにおいて個人がどのようなタスクを行うことができるかを示すタスク例が紹介されているので、日本とシンガポールが該当する部分を比較してみましょう。
シンガポール スコア635
非常に高い:EF EPI スコア600+
社会生活の場面で正しい意味合いを持たせた適切な言語を使用できる
高度な文章を簡単に読むことができる
英語のネイティブスピーカーと契約交渉ができる
日本 スコア468
低い:EF EPI スコア450 – 499
観光客として英語を話す国を旅することができる
同僚とちょっとした会話ができる
同僚からの簡単なメールを理解することができる
スコアの結果と詳細を見て頂きましたが、いかがでしょうか。
能力レベルが低いとされる日本と非常に高いとされるシンガポールでは、誰がみても対応できるタスクに歴然とした差が表れていると感じるのではないでしょうか。
教育にかける時間的な差がある?
ここまで差がつくと、何が違うのだろうと考えてしまいます。もしかしたら、日本とシンガポールには教育にかける時間的な差があるのでは?と思ってしまいます。
しかし、実際には調査報告のプロフィール欄に記載されている平均就学年数を見てみると、シンガポールが11.88年に対し、日本は12.80年と日本のほうが長くなっています。
(ちなみに世界ランク・ヨーロッパランク1位のオランダはというと12.19年でこちらも日本と大きな差はありません)
東アジアでの日本の英語能力
もう少し詳細を読み込んでいくとエグゼクティブ・サマリーの文章の一分には、次のような報告まであります。
「東アジアでは、日本の英語能力の着実な低下にもかかわらず、長期にわたって少しずつ伸びが見られます。」
日本は東アジアの英語能力を下げてしまっている、その指摘自体に問題はないのでしょうが、この文章を読みかえると、「日本以外の東アジアの国・地域は英語能力が上がってきており、日本は逆行し英語能力が下がってきている。」ということになるのではないでしょうか。
これは、どういうことを指しているのでしょうか。2つの状況が考えられます。
1つ目は、もともと英語能力は高かったが、他の国・地域のレベルが上がり相対的に実力が低下したという状況と、2つ目は、もともと英語能力が低かったが、他の国・地域のレベルだけが上がり、相対的に低下したという状況。
現在の日本における状況は、残念ながら後者ではないでしょうか…
日本の英語教育の今
このような世界各国から日本が英語教育に関して遅れをとっているという状況を考慮してか、2020年から日本の公立小学校で、3年生から外国語活動を必須科目として開始し、高学年からは、より使える英語の習得を目標とした英語教育の強化をスタートしました。この頃から日本の中でも英語教育は以前にも増して重要視され、世の中の英語に対してのスタンスが大きく変わりました。
また、センター試験が廃止された大学受験では、大学入学共通テストが導入されて、英語試験では「読む」「聞く」の2技能から「話す」「書く」の4技能に変更するなど、大きな変更がありました。
文部科学省は「アジア圏でもトップクラスの英語力を目指す」としていますが、はたして2020年以降この変更だけを行い、これからの日本の子供たちはアジア、そしてグローバルでトップクラスとなっていけるのでしょうか。
現在、日本で子供が学んでいる英語は、コミュニケーションのための英語ではなく、単語と文法を覚える、英文を和訳もしく和文を英訳にすることが出来るか、もしくはテストでより良い点数とるためだけにテストに向けた勉強を行う、受験対策のために必要な対策をどう行うか、ということが主な学習理由となっているのではないでしょうか。
これからの子供英語教育
アジア、グローバルで通用する英語力を養うためには、今まで日本で行われてきた英語教育方法だけではなく、きちんと正しい方法で学ぶ必要があります。
英語は英語で学ぶ、音から学ぶ、年齢に合わせた活きた英語を学ぶということです。
簡単に言うと、英語圏の人たちが幼少期から学んでいる方法を取り入れるのが、もっとも効率的な英語の習得方法ではないかと思います。併せて、英語の能力を上げると同時に、自らで考える力、考えたこと・意見を発信する力など、比較的日本が弱いとされている英語+αの部分の能力も上げていく必要があります。
英語が母語ではなく第二取得言語となる子供にとって、英語の習得は長期的視野に立った目線で見てあげることが必要です。そして長期で英語を学ぶため大切なことは、モチベーションを維持し続けることだと思います。特にこれから英語を始める子供には、英語学習は、「勉強」ではなく「遊び」や「興味のあるものを英語で学ぶ」というように楽しませてあげる工夫が必要となります。併せて、学校での学習時間以外にも、英語学習のために必要な時間を確保してあげることも必要です。
子供が遊びながら本物の英語を学ぶ
Playtime Schoolは、インターナショナルスクールさながらの本物の英語を学ぶことが実現できるスクールです。
英語を音から学ぶために、ネイティブの子供が幼少期から取り入れているフォニックスに特化したレッスンや、+αの力、世界に追いつくために必要な能力をつけていくためにSTEAM教育をベースとした、様々なアクティビティ取り入れたカンバセーションレッスンを準備しています。
英語を学ぶために必要な学習時間を確保するために、フォニックス&カンバセーションのクラスは週に各1回90分、合計2回で180分のレッスンとしています。フォニックス&カンバセーションをベースとした3時間のお預かりレッスン・ハーフデイも180分としています。
また、子供全員が主役となるように原則6名までの少人数制でレッスンを実施しています。
大人も遊びながら英語レッスン
実は子供だけではなく、大人も遊びながら英語を学べる場所になっています。
英語が苦手でも大丈夫ですか、今から始めても間に合いますかと大人の方から質問をうけることが多々あります。英語を学ぶのに遅いも早いもありません、苦手だからこそ大人の方も楽しく学べる環境が大切だと思っております。大人の方の英語のレッスンでもフォニックスレッスンを行います、その他に英語で趣味を持てるアートのクラスやお一人お一人のニーズに合わせてプランニングしていくプライベートレッスンも実施しています。
大人の方、お子さま、皆様のこれからの未来のために一生懸命なのがPlaytime Schoolです。ぜひ、恵比寿にお越しの際は遊びにいらしてください!
データ出所: イー エフ エデュケーション ファースト EF英語能力指数